第2回 キミコエ・オーディション審査員を務めた「啄木鳥探偵處」アニメ制作スタッフの方々に、作品に向けた想いを語っていただくリレーインタビュー企画。
今回は、シリーズ構成の岸本 卓さんにお話を伺いました!
声優をめざす皆さんに向けたメッセージにも、ぜひご注目ください!
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Vol.2【シリーズ構成:岸本 卓さん】
Q1.「啄木鳥探偵處」シリーズ構成・脚本のオファーを受けた時の心境はいかがでしたか?
かつて「サイゾー」という月刊誌の編集に携わっていた時、読者からのページに、毎月、啄木の故郷である岩手からキレキレの投稿を送ってくる高校生の女子がいました。彼女は後に東北新社に入り、この原作をアニメにしたいと僕のところにやってきました。それが6年ほど前のことです。人生、何があるかわからないものだなぁと思いました。
Q2.「啄木鳥探偵處」には、どんなストーリー・キャラクターが登場するのか、教えてください!
基本的には石川啄木と金田一京助のバディものですが、原作である小説には登場しない文豪たちも多く登場します。コレは実はプロデュースサイドからのオーダーであまり乗り気ではなかったのですが、結果的に朔太郎、牧水といった文士たちの歌や詩をふんだんに取り入れることが出来て大成功だったと思います。プロデューサーのみなさん、ありがとうございます!
Q3. アニメ化にあたり、特にこだわっているところはありますか?
主人公の啄木が〝歌人である〟ということがただの設定ではなく、物語としても意味を持つように心がけました。音響監督の方が脚本打ちに参加されることはまずないのですが、清水さんは率先して参加してくれて、「啄木にとって書くこととはなんなのか…それこそがこの作品のテーマだ」と示唆してくれました。
Q4.最後に、声優をめざしている方々へのメッセージをお願いします。
アフレコ時における清水さんのディレクションは、とても深いレベルに及んでいると思いました。登場人物それぞれの感情線にのっとっていながらも、ありきたりではない表現を求めるそれは、声優を目指すみなさんにとって大いに参考になると思います。
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★次回は【音響監督:清水 洋史さん】です!お楽しみに!
(本インタビューはフリーペーパー「キミコエ!」にも、抜粋版を掲載中です)
■TVアニメ『啄木鳥探偵處(きつつきたんていどころ)』作品情報
歌人啄木、謎を詠む
石川啄木×金田一京助、史上最も“文学的”な、ここに誕生!
STORY
時は、明治の末――
金欠に苦しむ天才歌人・石川啄木は、とある殺人事件をきっかけに下宿で探偵稼業を始めることに。
その名も、「啄木鳥探偵處」。
「浅草十二階の幽霊騒動」「雪降る夜に街を徘徊する人食い人形」……
奇怪な事件に次々と首を突っ込む啄木の助手を務めるのは、同郷の先輩・金田一京助。
文士仲間の野村胡堂、吉井勇、萩原朔太郎、若山牧水らを巻き込んで、人たらしの天才歌人・石川啄木が文明開化の東京を駆け抜ける!
STAFF
原作:伊井 圭(創元推理文庫刊)
総監督:江崎 慎平
監督:牧野友映
シリーズ構成:岸本 卓
キャラクター原案:佐木 郁
キャラクターデザイン:原 修一
音楽:MONACA
アニメーション制作:ライデンフィルム
制作:東北新社/ライデンフィルム
企画:キミコエ・プロジェクト
製作:「啄木鳥探偵處」製作委員会
CAST
石川啄木:浅沼晋太郎
金田一京助:櫻井孝宏
野村胡堂:津田健次郎
平井太郎:小野賢章
吉井勇:斉藤壮馬
萩原朔太郎:梅原裕一郎
若山牧水:古川慎
芥川龍之介:林幸矢
<公式サイト> kimikoe.com/kitsutsuki/
<公式Twitter> @kitsutsuki_DO
(C)2020伊井圭・東京創元社/「啄木鳥探偵處」製作委員会